宇和島市
宇和島市
宇和島市
宇和島市は、四国の南西部、愛媛県の南部(南予地方)に位置する都市で、南予地方の中心都市。旧北宇和郡の一部と旧宇和島市の合併により発足。宇和島城を中心に発展した闘牛で有名な旧城下町である。
地理・地形
西側は宇和海に面し、三方は山地に囲まれている。リアス式海岸が広がり、加えて離島もあり、漁港の数では全国有数である。JR予讃線の終着駅であるため、地元住民以外には愛媛県の最西端の町と思われがちである。
山: 鬼ヶ城山(一部関係者の間では鬼ヶ城山系を南予アルプスと呼ぶこともある)、高月山
川: 須賀川、辰野川、神田川(じんでんがわ)、来村川、三間川(四万十川の支流の一つ)、岩松川、国安川
湖沼: 若山湖、旧三間町域にはため池多数
島: 九島、高島、戸島、嘉島、遠戸島、日振島、沖の島、竹ヶ島、御五神島
気候
中央構造線より南に位置し、黒潮の影響を受けているため、気候は温暖な太平洋側気候である。昭和2年7月22日に日最高気温40.2℃を記録している。四国の中でも桜の開花時期が早いことで知られていたが、宇和島測候所が無人化されたことから、平成18年から市が開花状況を独自に発表している。
歴史
市制以前
- 天慶4年(941) - 警固使である橘遠保により、宇和島に砦が建設される。
- 慶長6年(1601) - 藤堂高虎により宇和島城が築城される。
- 慶長19年(1614) - 伊達秀宗が、大坂の役の功により10万石を与えられ宇和島城に入城。
- 幕末になると、宇和島藩は8代宗紀・9代宗城の父子が、国内政局で重要な立場を担った。幕末には、シーボルトの直弟子で宇和郡卯之町(現・西予市宇和町)の医者二宮敬作が活躍した。また、宇和島藩は二宮敬作が紹介した高野長英を匿ったり、村田蔵六(後の大村益次郎)を招聘。3人は、宇和島の近代化に大きく貢献した。
- 明治22年(1889) - 町制施行で宇和島町となる。
- 大正3年(1914)10月18日 - 宇和島鉄道の駅として宇和島駅が開業、宇和島 - 近永間の運転始まる。
- 大正6年(1917) - 丸穂村を編入。
市制発足から新市まで
- 大正10年(1921)8月1日 - 北宇和郡宇和島町・八幡村が合併、市制施行して誕生。
- 大正14年(1925) - 宇和島市庁舎が完成。
- 昭和11年(1934)9月1日 - 北宇和郡九島村を編入。
- 昭和20年(1945) - 国鉄予讃線が全線開通。
- 昭和30年(1955)3月31日 - 北宇和郡三浦村・高光村を編入。
- 昭和31年(1956)5月 - 財政再建団体指定。
- 昭和32年(1957)1月1日 - 北宇和郡来村を編入。
- 昭和33年(1958) - 宇和島市公会堂が新築完成。
- 昭和35年(1960) - 宇和島港重要港湾指定。
- 昭和37年(1962) - 宇和島城天守修理工事竣工。
- 昭和38年(1963) - 市立宇和島病院本館が完成。
- 昭和47年(1972) - 南予レクリエーション都市に指定される。
- 昭和49年(1974)4月1日 - 北宇和郡宇和海村を編入。国鉄予土線が全線開通。
- 昭和51年(1976) - 市庁舎を移転新築。
- 昭和54年(1979) - 松尾バイパスが開通。
- 昭和55年(1980) - 恵美須町商店街、新橋商店街のアーケードカラー舗装。
- 昭和62年(1987) - 南予文化会館が完成(現宇和島市立南予文化会館)。
- 昭和63年(1988) - 牛鬼すとりーと完成。
- 平成4年(1992) - JR宇和島駅舎を、ホテルなどを併設した駅ビルに改築。
- 平成6年(1994) - 宇和島圏地方拠点都市指定。
- 平成9年(1997) - 国道320号柿原バイパス全面開通。宇和島港内港の埋め立て工事と港湾事務所完成。
- 平成12年(2000) - 宇和島城築城400年祭。
新市以降
- 平成17年(2005)8月1日 - 北宇和郡吉田町・三間町・津島町と宇和島市が対等合併(新設合併)し、新しい宇和島市となった。
- 平成20年(2008)10月15日 - 市立宇和島病院 全面的に建替え新館で開院
- 平成22年(2010) - 南予文化会館が宇和島市立南予文化会館に改称。
- 平成24年(2012)3月10日 - 四国横断自動車道宇和島北IC〜西予宇和IC開通。高速道路が宇和島まで繋がる。
市長
- 旧市
-
◦ 石橋寛久: 平成13年2月〜
- 新市
◦ 石橋寛久:平成17年8月1日〜